胃・大腸がんは「治りやすいがん」の代表です

ごく早期に治療を受ければ、命に関わることはなく、治りやすいがんの代表とされる胃・大腸がん。一方、進行して転移してしまった場合には、5年生存率は10%前後にまで落ち込んでしまいます。

胃は大きな臓器ですので、例えば5mm程度の大きさのがんができても症状はほとんど現われません。しかし、バリウム検査や内視鏡検査で、1cm程度のがんなら発見が可能です。

まれに、空腹時に腹部に刺すような痛みがあったり、黒い便が出たり(胃壁が出血している)、胃の不快感などの症状が出ます。
しかし、進行すると症状は顕著になり、長時間持続する胃の痛み、腹部の膨満感、ゲップ、吐き気・嘔吐、貧血による動悸や息切れが現われます。

大腸の場合、肛門に近い直腸にがんができたときは、早い段階から便に血が混じっていたり、表面に血が付いたりしますので、排便をしたらその観察を行う習慣を持つようにしましょう。このほか、便秘でないのに排便しにくく感じるのは、がんができて腸の動きが悪くなった影響とも考えられます。下腹部に重苦しい鈍痛が起こることもあり、この場合、痛みは段々と強くなります・

進行すると、腹部の張り、下痢と便秘の繰り返し、便がエンピツ状に細くなったり出にくくなったり、貧血、血便、黒色便などの症状が現われます。なお、大腸がんの便潜血検査は進行がんでは9割以上の発見率を誇りますが、早期では難しくなっています。

塩分の多い食事、慢性胃炎や萎縮性胃炎、ピロリ菌の感染などは胃がんの危険因子、食生活における動物性脂肪の摂り過ぎ、肥満などが大腸がんの危険因子となります。予防には野菜や果物の摂取や適度な運動、胃炎の治療、ピロリ菌の検査と除菌などに取り組む必要があります。

治療に際しては、胃がんも大腸がんも進行度にあわせた治療が選択されます。早期がんでは、内視鏡を挿入して粘膜内のがんを切除する内視鏡下粘膜切除術を行います。患者の負担が少なく、日帰りも可能な手術です。

内視鏡下粘膜切除術が困難な場合でも、昔のように開腹をするケースは少なくなり、現在では腹部に小さな穴を複数開け、腹腔鏡を挿入して腹腔内のお湯素をモニターに映し出し、モニターを見ながら専用器具で手術を行う腹腔鏡下手術が普及しています。

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