喫煙・飲酒・運動不足はがんの三大危険因子

日本人男性の2人に1人、女性の3人に1人が一生のうちに、何らかのがんにかかると言われています。そのがんの危険因子として気をつけたいのが、第一に喫煙、第二に飲酒、そして運動不足の3つです。

喫煙者はタバコを吸わない人に比べて、肺がんのリスクを5倍に高めるというデータがあります。その影響は肺に限らず、咽頭・喉頭、食道・胃などさまざまな部位に及びます。

「今更禁煙しても遅いでしょ」と考える喫煙者の方は少なくありませんが、実際には40歳までに喫煙習慣を断ち切れば、タバコを全く吸わない人と同じレベルにまで、発がんリスクを下げることができるといわれており、また心筋梗塞の発症率はすぐに下げることもできるのです。

がんは自分自身の細胞が傷ついて形を変えていくため、体がそれを異物としてはっきりと認識できません。発病しても、早期の場合はほとんど自覚症状が現われないのは、そういった理由があります。

しかし、がんが大きくなるにしたがい、周りの組織を圧迫するようになるため、様々な影響を及ぼします。この段階で初めて、「最近体調が優れないのは、どうやら仕事の疲れが原因ではないらしい」と気づき始めるのです。

近年は診断技術の向上によりがん検診の精度は向上し、早期がんで見つかる人が多くなり、必ずしも致死的な病気ではなくなりました。「おかしいな」と感じたら、忙しいからと放置せず、できるだけ早く病院で診てもらうようにしましょう。

心筋梗塞や脳梗塞の元凶となる動脈硬化

日本人男性の死因でがんに次いで多いのが、心筋梗塞などの心疾患や脳梗塞などの脳血管疾患で、両者を合わせると1位のがん(全体の30%を占める)に攻める比率となっています。

普段元気に過ごしている多くの人は、自分には無縁の病気と捉えていますが、注意が必要です。虚血性心疾患、脳血管疾患の原因となるのは動脈硬化です。その動脈硬化の危険因子は肥満による高血圧や高血糖、高脂血症であり、生活習慣次第で誰しもそうなる可能性があります。

一つでも身に覚えのある方は、食事の見直しや運動、禁煙をはじめましょう。重度の人は薬の投与による症状の改善も不可欠となります。

困ったときには病院のメディカルスタッフに相談しましょう

医療ソーシャルワーカー…患者やその家族に対し、病気の情報や治療法の選択、セカンドオピニオン、医療費、退院後の療養先、社会福祉サービスアンドに関する情報やアドバイスを提供してくれます。

がん看護専門看護師…専門知識をもとに、患者やその家族が希望する治療方針を聞き取り、病院内の調整役を務めます。がんに対する漠然とした不安など、心のケアを行います。

薬剤師…外来や病棟で薬に関する相談(成分や効果、副作用、服用方法など)ができます。がんの痛みは我慢せずに相談しましょう。消炎鎮痛薬や医療用麻薬などが使われており、医療用麻薬に対する誤解や不安についても説明してくれます。

理学療法士…入院生活でベッドで横になっている時間が長くなると、起き上がり・寝返り・座る・立つ・歩くなどの動作が難しくなります。そうしたなかで患者の希望に近づけるよう、リハビリ計画を立てて実施を補助します。

作業療法士…病気や障害がある場合に、食事や着替え、移動、排泄、入浴などの日常生活動作がスムーズに行えるよう、リハビリを担当します。スプーンの握り方やペンの持ち方といった所作の工夫や道具の使い方も教えてくれます。

言語聴覚士…読み・書き、話す・聞く、食事などの基本機能に障害が起こったとき、日常生活の不便を改善するためのリハビリを担当します。脳腫瘍やがんの脳転移による高次脳機能障害(記憶や注意の障害など)や社会的行動障害(感情や行動が抑えられない、失語症など)も担当します。

管理栄養士…がんの闘病中は、手術の影響、抗がん剤・放射線治療の副作用、がんの進行、心の問題などで食欲が低下しがちです。そんなとき、患者の要望をかんがみながら、食べ物の素材や形状などを考えます。家族に食事の作り方のアドバイスも行います。

臨床研究コーディネーター…病院内の掲示板や新聞広告、ネット上で募集される治験(新薬や既存薬の新たな効果について、厚生労働省から承認を得るための試験)に参加する際のアドバイザーです。治験の実施中に、病院内の関連部署との調整や患者の不安や疑問のサポートを行います。

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